初恋 ―約束。―
瑛也と夏鈴ー瑛也sideー
僕はふられた。
夏鈴ちゃんに。
ずっと、ずっと大好きだった。
きっとこの傷はなかなか癒えないだろう。
茜色の空が優しく僕を照らしてくれている。
僕は、女の子と離れてからしばらくたった後、諦めた。
〝きっともう出逢えることはないだろう〟と。
でも今年の春。桜の中で見つけた君はやっぱりあの子だった。
僕は再び夏鈴ちゃんに恋をした。