初恋 ―約束。―
新しい友達
気がつくと4月ももう下旬。
あたしは愛と一緒にいることが多くなった。
愛は内気な子かと思ったら意外とおしゃべりで可愛い。
「夏鈴ちゃんは瑛也君と仲いいんだね?」
「い…やぁ?そんなことある「ねーよ!夏鈴はお・れ・と!仲いいの!」
あたしはその言葉を聞いて、さっきからずっと抱いていた疑問を口にする。
「で、なんで葉月はここにいんの?向こう行きなって」
「べつにいいだろー」
べーっとあたしに舌を出す葉月を誰かがバシッと叩いた。
「葉月!いい加減にしろ!夏鈴ちゃんと皆川さん困ってるだろ!」
「ってー!!瑛!なにすんだよッ!?」
あたしはその時の葉月の間抜けな顔がなんだか可愛くてくすくす笑った。
愛もくすくす笑っていた。
「お前らぁ~っ!笑うなよッ」