初恋 ―約束。―


あたしが公園に着くと愛はもうついていた。


「あっ♪夏鈴ちゃん!」

愛はあたしに笑顔を見せた。


「で、みきの話…聞かせて?」


「えっとね…」


愛は話し始めた。


********

愛side

はぁ。最近夏鈴ちゃん全然一緒にいてくれない…

私のこと嫌いになっちゃったのかなぁ…


私はトイレで考え込んでいた。

よしっ、もうそろそろ出よう!

そう思ってドアに手をかけた時。

「はーっ。ホントうぜぇ。」

ん…?みきちゃんの声?


「そうだねぇー」

もう一人違う女の子の声がした。

夏鈴ちゃん?そう思ったけど、違う。


「いっつもさヘラヘラしてさ。あたしにくっついてくんの!まじきもいーっ」

「ほんとあんたアイツのこと嫌ってるよねーっ」

「嫌いにもなるよぉ…あたしから声かけたのが間違いだった(-_-;)」

もう一人の女子がキャハハ、ひっどーい♪と楽しそうに笑う。

「ほんっとうざいわ。」

そういってみきちゃんは少し間を開けた。

「マジで嫌いなんだけど。夏川夏鈴。」


え――――?

夏鈴ちゃんのことを言ってるの?

うそでしょ?


「あのなんとか愛って奴もさ、なんで夏鈴に執着するのか…ほんとわけわかんないっ!」

私…?

「まぁ夏鈴かわいいからおこぼれがあるかなって思ってー☆そしたら葉月たちと話せるようになったし!!」

「えー?おさななじみじゃなかったっけー?」

「なんかさー…」

私はそこからの話は聞いていない。

頭が真っ白になりすぎて、

聞こえなかった。

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