初恋 ―約束。―
あたしが公園に着くと愛はもうついていた。
「あっ♪夏鈴ちゃん!」
愛はあたしに笑顔を見せた。
「で、みきの話…聞かせて?」
「えっとね…」
愛は話し始めた。
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愛side
はぁ。最近夏鈴ちゃん全然一緒にいてくれない…
私のこと嫌いになっちゃったのかなぁ…
私はトイレで考え込んでいた。
よしっ、もうそろそろ出よう!
そう思ってドアに手をかけた時。
「はーっ。ホントうぜぇ。」
ん…?みきちゃんの声?
「そうだねぇー」
もう一人違う女の子の声がした。
夏鈴ちゃん?そう思ったけど、違う。
「いっつもさヘラヘラしてさ。あたしにくっついてくんの!まじきもいーっ」
「ほんとあんたアイツのこと嫌ってるよねーっ」
「嫌いにもなるよぉ…あたしから声かけたのが間違いだった(-_-;)」
もう一人の女子がキャハハ、ひっどーい♪と楽しそうに笑う。
「ほんっとうざいわ。」
そういってみきちゃんは少し間を開けた。
「マジで嫌いなんだけど。夏川夏鈴。」
え――――?
夏鈴ちゃんのことを言ってるの?
うそでしょ?
「あのなんとか愛って奴もさ、なんで夏鈴に執着するのか…ほんとわけわかんないっ!」
私…?
「まぁ夏鈴かわいいからおこぼれがあるかなって思ってー☆そしたら葉月たちと話せるようになったし!!」
「えー?おさななじみじゃなかったっけー?」
「なんかさー…」
私はそこからの話は聞いていない。
頭が真っ白になりすぎて、
聞こえなかった。
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