初恋 ―約束。―
「でもさ」
葉月が口を開いた。
「俺らはさ、その答えを出すために生きてるんじゃねーの?」
ドクンッ…
あたしの心臓が大きく脈を打ち始めた。
葉月の言ったこと…〝あの子〟と同じ…。
「う…ん…そうだ…ね…」
「分かっちゃった?」
ドクン ドクン ドクン…
あたしの心臓は早鐘のようになり始めた。
「うん」
葉月はあたしの頭に手を置くと、
「俺、実はさ…お前の…」
小さい頃を知ってるんだ…
そう来るかと思った。