初恋 ―約束。―
嘘と真実

plllll…

『…夏鈴?』

弱弱しかった声はもう消え入りそうだ。


「今から…会える?」

『会えるよ…。話、聞いてくれるんだね?』

「うん。愛とみき。どっちが本当か確かめたいから。」


今の言葉はあたしなりの宣戦布告だった。



高校に入学してまだ3カ月ちょっとしかたっていないのにあたしには親友が二人できた。

愛はちょっと怖かったけど、でもあたしにとってはやっぱり大事なんだ。


みきだって信じられないって思ったけど、やっぱりあたしの親友。




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