初恋 ―約束。―
いつもの公園。
茜色に染まる空。
いつもなら「綺麗」って思うけど、今はそれどころじゃない。
「夏鈴…」
「みき…とりあえず、昨日はシカトしてごめん」
「いいよっ、そんなのっ…」
「でね、愛のことなんだけど。話してくれる?」
「うん。実はね…?」
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みきside
ふぅ。
最近夏鈴たちとずっと一緒にいられて楽しいなぁ♪
愛も来ればいいのに。
そんなとき。愛に呼び出された。
「どうしたのっ?」
「…夏鈴ちゃんから…離れて」
「えっ?どうして?」
「夏鈴ちゃんは私にも笑いかけてくれたの!とっても大事なの!」
はぁ?と思った。だから言い返したんだ。
「…っでもそれはあたしが夏鈴から離れないといけない理由じゃない!」
そしたらね、あたしをにらみつけて、
「じゃぁ、わたしにも考えがあるんだ。」
「…好きなだけやれば?」
「アハハッ!後悔しないでね?」
「しないよ!」
後悔しないで、そういった時の愛はすごくこわかった。
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「…というわけなの。」