初恋 ―約束。―
ぱしっ
とヤンキーがあたしの腕をつかんだ。
「じゃ、行こうか♪」
「やだぁーっ!!だれかっだれか!助けてぇっ」
あたしが叫んでいるのにみんなは知らんぷり。
ヤンキーが怖いんだ。
「その手、離してくれますか?その子困ってますよ?」
えっ
声がしたほうに顔を向けると王子様がいた。
「てめーなんなんだよ?1年か?生意気な!おい、やるぞ!」
ヤンキーが王子様に殴りかかろうとする。
ガッ
鈍い音が響いた。