初恋 ―約束。―


あたしはそれを払拭するかのように微笑みながら言った。


「あたしは大丈夫だし…葉月も記憶戻ったし…先生も明後日には退院できるって言ってたし…もうケンカはやめよ…?」



「…夏鈴ちゃんがそういうなら…。」


瑛也君もにこっと微笑んだ。


みきもつられたように笑った。




二人が帰った後、あたしはまだ病室にいた。



けがをさせたのはあたしだし…。




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