流れ星のカケラ【完】
「優貴のお母さん達、来てるのかな…。」
卒業式も無事に終わり、みんなで記念撮影する準備をしている。
あの後も、退場する時探したけれどお母さん達の姿がなかった。
「多分、どこかにいるよ。」
そう前向きに考えてるけれど不安になってしまう。
何かあったのかな…。
来てもらうのも嫌だけど来なかったら来ないでなんか不安になる。
『優貴ー美奈ー、準備出来たって!」
「今行くー。優貴、行こっ?」
「うん♪」
私たちがみんなのところに向って行って
着いたら並んだ。
並ぶとすぐ担任やみんなの両親がカメラをセットする。
『行くよー?ハイっチーズ♪』
カシャッとカメラのシャッター音が次々に聞えてくる。
「ねぇねぇ今度はみんなで肩組まない??」
『いいね♪』
肩組んだり、ピースしたり…
いろんなポーズをしてたくさんの写真を撮った。
でもね、
この日に撮った写真で
私がみんなの前で笑顔だったのがしばらく封印されたんだ。