流れ星のカケラ【完】
箱を開けると、
星がモチーフのネックレスだった。
星の中心にはピンクの石がはめられていて、
メールで私が言ったとおり、シンプルで1年中使えるものだった。
「聖、ありがとう!早速付けるね。」
私は、ネックレスをつけようとする。
でも、緊張しているのか、
ピアスの時みたいにうまくできない。
「優貴、貸して。」
聖は、私からネックレスをもらうと私の首に付けてくれた。
少しだけど、聖の指が首に当たる。
どくんどくん…
またどちらかわからない鼓動の音。
「聖のも私が付ける!」
思い切って言ってみたけど、
手が震えちゃって付けにくい。
でも、なんとか頑張って付けることが出来た。
「優貴、ありがとな?」
「聖、本当にありがとう。」
その時、1つの流れ星が流れた。
心がほんのりと温まる。
きっとこれが3つ目のカケラだね。
嬉しさのカケラ。