流れ星のカケラ【完】
『お待たせいたしました。ご注文をどうぞ。』
「AランチとBランチを1つずつで、ドリンクバーをもう1つください。」
『A・Bランチですね。ドリンクバーはあちらにありますのでご自由にお取りください。』
店員さんはメニューを私から受け取ると、
ペコリとお辞儀していなくなった。
「釘宮、ちょっと飲み物取ってくるから待っててもらえる?」
「うん。」
神田くんは、席を立ってドリンクバーの方へと歩いていった。
神田くんが席に着いたのはそれから2,3分後で、
着いた途端にオレンジジュースをストローで一口飲んだ。
「やっぱオレンジはいいな♪釘宮は何飲んでるの?」
「私は、ミルクティーだよ。」
「紅茶もいいよなっ。で、本題に入るけどいい?」
急に真顔になった神田くんにビックリした。
神田くんって、無邪気でなんか真顔とかになるとは失礼だけど思ってなかった。
「うん…。聖ってなんでいつも悲しそうなのかなぁって…」
「それは…」
さっきまで真顔だった神田くんの顔が急に辛そうな顔になる。
「俺からは言えないよ。それに、それはいつか聖から言われると思うから…。」
「そっか…。」
聖、あなたは今何を思っている?
「もし、聖から話されたら、そのときはしっかりと釘宮に聖の気持ちを受け止めて欲しいと思う。聖は…」
「聖は?」
「ごめん。なんでもない。」
明らかに何かあるような焦った顔をする神田くん。
神田くんってコロコロと表情が変わるよね。