流れ星のカケラ【完】
◆◇
「神田くん、今日はありがとっ!」
「大丈夫。明日、聖に会うんだろ?」
「うん♪」
「まぁ頑張れな。じゃっ、俺もう行くわ。」
神田くんは自転車に乗って片方の手を離して私に手を振りながら
人ごみの中へと消えていった。
''頑張れな''
神田くんはもうすでに私の気持ちを知っていたのかな。
そんなにバレバレなの?
私が聖に恋をしているということが。
それとも、ただたんに頑張れってこと?
神田くんって無邪気だけど、ミステリアスだとも思った。
「よしっ!私も帰ろ。」
自転車に乗って私は扱ぎ始める。
いろいろなお店が並んでいて、
それを見渡しながら扱ぐ。
ふと、目に留まる。
「あれ、聖?」
私が扱いでいる方向とは逆方向に、
聖と坂木さんが歩いていた。
坂木さんたちは私の存在に気づいてなく、
何かを楽しそうに話しながら歩いていく。
「なんで坂木さんと聖が?」
疑問を抱いたまま家に向かった。