流れ星のカケラ【完】
流れ星にはな、5つのカケラが込められているんだ。
流れ星が流れた時、
1つずつカケラが心に届く。
1つ目は悲しみのカケラ。
2つ目は楽しさのカケラ。
3つ目は嬉しさのカケラ。
4つ目は怒りのカケラ。
ここまでは喜怒哀楽を表している。
でも、次にはもう1つあるんだ。
5つ目のカケラは愛。
恋ではなくて、愛のカケラが届くんだ。
でもな、その5つのカケラが届く人は限られていて…
夢と希望を1回でも失ってしまった人だけなんだ。
だから、俺と優貴は1回、
夢と希望を失ったんだよ。
その代わりにな、
その流れ星のカケラが5つ集まった時、
1つの星となって、1つの夢を叶えてくれる。
それがたとえ、不可能な夢でも。