流れ星のカケラ【完】

優しく、そっと唇が触れ合うだけのキス。

何がなんだか、最初は分からなかった。

気づいたら聖の口が私の口に当たっていて…。

「ひじ、り…?」

きっと私の顔は真っ赤なのかな。

でも、この観覧車は夜景をキレイに見せるために、

カプセルの中の照明は1つだけ。足元にほんのりと光ってるだけだから。

「優貴、ごめん。」

そう言って聖は私の横から離れて向かい側に座った。

今のは、何?

なんで聖が私にキスをするの?

聖、わかんないよ。

私のことをどう想ってるの?

教えてよ。

聖、教えて。

私のことを、どう想ってる?



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