流れ星のカケラ【完】
「よろしくねー!!」
「おうっ!」
悟って、本当に無邪気で面白い。
心を温かい気分にしてくれる力があるっていうか…
なんか笑顔見てると癒される。
「優貴ー悟ー!早く行こうよ~!!」
いつの間にか校舎の入り口にいる2人。
「えっ!?なんでいるの!?」
「俺たちを置いていきやがった…。優貴、行こうっ!」
「うん!!」
私たちは猛ダッシュ。
走っている横を木々が風に揺らされていてそれを見てると気持ちいい。
でも、蝉の鳴き声を聞くと無性に身体が暑くなる。
「美奈っ!酷いよ~。」
ハァハァと隣で悟が言っている。
でも、私はなんともならなかった。
「だって、あそこにいてもつまんないし…」
あらら?
美奈さん、ヤキモチですか?
「美奈、私が好きなのは聖だから。ヤキモチ妬かないでね?」
小声で言ったら一気に顔が赤くなる美奈。
「や、ヤキモチなんて妬いてないもん!」
「はいはい。じゃあ行こう?」
「適当に流してる!優貴、なんか傷ついたよ…」
「ごめんごめん。ほら、早く行くよ。」
「…うん!」
美奈って、なんか面白い。