流れ星のカケラ【完】

「SPっていうのは、Special princessとSpecial princeのSとPをとった総称でね、

 ''特別なお姫様と特別な王子様''を分かってると思うけど意味するの。

 SPって、各学年ごとに必ずいるわけじゃなくて、

 受験の時の順位とかこの前のテストで、男女各2人ずつが4位以内にいたらSPになるの。

 受験の時も、このまえの中間も4人が上位4位だったでしょ?

 美奈と優貴、神田くんと高瀬くんの男女各2人ずつが上位にね。

 今、それが成り立っているのは3年とウチラの学年だけなんだよ。

 2年は全員上位4位が男子らしい。

 で、そのSPっていうのは、ただ頭いいだけでは呼ばれないで、

 ルックスが良くないと、いくらさっき言ったことが成立してても呼ばれないの。

 SPは、体育祭の後夜祭でもステージに出て踊らなきゃいけないんだよ~。

 多分、知ってるかもしれないけど、校則があって、

 ''SPに敬意を持って接しなければならない''と決まってるんだって。

 まぁ、同じクラスの人は対象外になるらしいけどね。

 もし、破ったら停学。怖いよね~。

 あっ、ちなみに、ここの理事長さんは元SPなんだって!」

淡々と話す琴についていけない私は頭がぐるぐる…。

第一、私はルックスよくないし…。

体育祭の後夜祭でステージで踊らされる?

なにそれ~!!



 
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