流れ星のカケラ【完】
「じゃあまず優貴、聖について質問するから答えてね?」
「う、うん…。」
いつの間に作られたかわからない問題用紙を美奈は持っていて、
それを読み上げていく。
「聖のフルネームを!」
「高瀬聖?」
「なんで疑問系なの!好きな人なんだからどうどうとしなさいっ!」
咲さんからの渇が来る…。
思いっきり肩叩かれて痛いし…。
もしかしてさ、間違えたり変な答え方する度に咲さんの渇が来るの?
そんなの嫌だぁぁぁ!
「聖の誕生日は?」
「…知りません。」
ブッブーというよくクイズ番組で不正解の時に鳴る効果音みたいな音がして、
おでこに痛みが来た。
「好きな人の誕生日知らないのっ!?」
「咲さん、デコピンしないでくださいよ!」
なぜか私は敬語。だって怖いもん。
「優貴、あんた誕生日プレゼントもらっておいて聞かなかったの!?お返しするつもりなかったの!?」
「すみません…。」
2人からの集中攻撃って恐ろしすぎる。
「聖の誕生日は12月25日だからね?覚えた?」
「うん!」
12月25日。クリスマスとかケーキとプレゼント一緒にされてたのかな…。