流れ星のカケラ【完】
ずっとワクワクしながら、ボーっとしてたら、
いつの間にか開会式が終わり、自分の席にいた。
よかったぁ。
ボーっとしててそのまま1人で突っ立ってるとかマジ最低だもん!
無意識に動いてくれた身体に感謝。
「優貴っ!最初は1年の全員リレーだから早く整列しに行こっ!」
「うん!」
私は、美奈と一緒に入場門に並んだ。
「私、あっちだから!頑張ろうね。」
「うん!」
美奈は、そう行って入場門の奥側へと並びに行った。
「おっ、頑張って優勝しような♪」
ふいに、悟が振り返って話しかけてきた。
「うん!絶対に勝つ!!」
聖と美奈は偶数番号の走者で、私と悟は奇数の走者。
もっと具体的に言うと、
37番が悟で38番が美奈、39番が私で40番のアンカーが聖ってこと。
だから、偶数走者は偶数走者で、奇数走者は奇数走者で固まって並ぶ。
絶対に勝ちたい!私の心は闘争心に満ちていた。