流れ星のカケラ【完】
『頑張ってー!!』
『頑張れー!!!』
そんな声が四方八方から聞えてくる。
私も負けずに応援する。
応援していた声は、100メートルくらい琴が走り終わった時、
悲鳴へと変わった。
『『『キャァァァァァァ!!!』』』
琴が、ブッチ切りで走っている!!
6人の走者の内、たった1人だけ女子の琴が軽々と、楽しそうに走っている。
そして、第2走者の静香とバトンタッチ。
私たちの歓喜の悲鳴は鳴り止まない。
むしろ、どんどんエスカレートしていく。
「静香!頑張ってぇ!!!」
もう、他のクラスとは半周の差がついていた。
「優貴っ!俺、こんなに興奮した体育祭とか初めて!」
「私もだよ!絶対に勝ちたい!!」
そして、いつの間にか悟るが走る番となった。
他のクラスとは1走分の差がついてる。
「悟、頑張ってね!!」
「おう!任せとけ♪」
そう悟が言った後、すぐに悟はバトンを受け取って走り出した。