流れ星のカケラ【完】
7章~4つ目のカケラ~

季節は冬!

一昨日、合唱祭があったけど、見事金賞を取れた。

あっ、各学年ごとに金賞と銀賞があるの。

無事にソロも歌えたしもう最高。

体育祭が終わった後、私と悟と琴と聖は放課後毎日ソロの練習。

その成果あってすんごいキレイに歌えた(自分で言うのもなんだけどね。)

合唱祭のおかげで、もっと絆を深めた5組。

もう、毎日が楽しい!

私、こんなに楽しく学校生活が送れるなんて、思っても見なかった。

これも全部聖のおかげだよ。

「優貴ー!」

「美奈っ!おはよ~。」

家を出るとすぐに美奈がいた。

一緒に扱ぎながら私たちは学校に向かう。

春の桜が舞っていた時と違って、

花も葉っぱもない寂しい木々となっていた。

「優貴、もう冬だね。」

「そうだね~。」

吹く風も冷たくて、マフラーと手袋なしじゃ無理かも。

「そうだね~じゃないって!もうすぐ聖の誕生日ってこと!」

「あぁぁぁぁ!!!」

忘れてた。もう、毎日が楽しくて…。

もうそんな時期なの?そんな時期だね。

「優貴、聖の誕生日まで今日入れてあと10日しかないんだよ?」

う゛ぅ…。

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