流れ星のカケラ【完】
「誕生日プレゼント、買ってないでしょ?」
「うん…。」
「じゃあ今日私が一緒にいてあげる。」
「いいの!?」
「暇なの。それに、悟もいるけどね?」
「じゃあ遠慮しとく。」
「遠慮なんかしなくていいの。悟も聖の誕生日プレゼント買うらしいから。」
「ほんと?」
「うん、ほんと。」
「じゃあ行く!」
そんな話をしてたらあっという間に星校に着いていた。
いつもなら、駐輪場で自転車を留めて校舎へ歩き出すと、
悟と聖が後ろから走ってくるんだけど、
今日はなぜか悟だけだった。
「悟、聖は?」
「あぁ、熱出して休みだって。」
熱!?大丈夫なのかな…。
きっと、疲れてたんだ。