流れ星のカケラ【完】

「優貴!」

「ほぇ?」

「優貴は聖の所にお見舞いに行きなさい!」

「…えぇぇぇ!?」

私、家も知らないよ!

それに、私が行っていいの?

「聖の家なら俺が教えてやるよ。」

「悟も教えてくれるし、せっかくのチャンスよ!」

「チャンスって…。」

もう!なんで悟の前で言っちゃうの!?

「やっぱし好きなんだなぁ。」

ほら!わかっちゃったじゃない!

「美奈の言葉で分かったんじゃなくて、夏休み入る前からなんとなく気づいてた。」

えっ?ってことはさ、恋のお勉強会をした日に放課後階段降りながら話してた悟は、

知らないフリしてたってこと?

なんか超恥ずかしい!

でも、知らないフリしてくれてよかったぁ。

「多分、そろそろ聖も気持ちが決まってると思うし。」

気持ちが決まってるっていい方向?悪い方向に決まってるの?
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