流れ星のカケラ【完】
リビングは、テレビとデッキとソファ2つとテーブルだけだった。
なんか聖っぽいかも。
テレビは、結構大きい液晶テレビで、その横にDVDデッキがある。
「聖、熱は?」
「大丈夫。」
「そっかぁ。」
ホッとする私。
「あっ、悟と美奈と私から!」
私は、果物の入った袋を渡した。
「悟たちは?」
「えっと、忙しいらしくて…。」
「ふ~ん。」
なんか気まずい雰囲気が…。
すると突然、聖の足がよろけた。
私はすかさず聖を支える。
「聖?」
顔が赤い。熱、あるんじゃないの?
私は、聖のおでこに手を当てた。
「聖、熱すんごいあるじゃん!!」
「ねぇ…よ。」
「ある!聖の部屋どこ?」
「…あそこ。」
聖の指差した部屋に私は聖を抱えて歩き出す。