流れ星のカケラ【完】


聖が、いつも空を見ていたのはその子が空にいるから?

流れ星のことだって、その子のため?

ココナツランドで手を繋いでくれたのは、私をその子と重ねてたから?

今私がつけている香水も、その子がつけていたから?

観覧車でのキスも…

その子を想っているから?

もう、わかんないよ。

聖の気持ちが聞きたいよ。

その子のことが好きなの?

それとも……

私のことを想ってくれていますか?

必死に涙を抑えて、出来上がったお粥をお皿にお椀に移した。

移し終わったら、聖の部屋へとまた向かう。

あの写真が、見たくない。

トントン

一応、ノックしてから入った。

「聖、お粥できたよ…。」

「……。」

寝ちゃったのかな?

私は、そっと近づいていく。

勿論、写真に目線を送らないように。

「聖、でき「ゆ…き…」

寝言?お粥を、写真を見ないように机の上に置いて聖に近づいた。

「ゆ…き…」

私の名前を何度も呼ぶ聖。

でも、次の瞬間違うとわかったんだ。

「ゆ…き…な………好き、だ。」

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