流れ星のカケラ【完】
もう嫌だよ。
大ッ嫌い。神様なんて、大ッ嫌い。
私の人生で遊ばないでよ。
これ以上、ふざけないでよ。
涙を流しながら自転車を扱ぐ。
視界はボヤけて真っ直ぐ進まず、ところどころヨロヨロで扱いでいく。
こんなにキレイな星空を作るのであれば、
私の心をキレイにしてよ。
今までの過去も全部、幸せなことに塗り替えてよ。
ばか、バカ、馬鹿。
神様の馬鹿、不公平、わからずや!
神様だったらちゃんとしてよ。
見てみぬフリしないでよ。
こうなってしまったのなら、
いっそのこと聖が好きだと言う気持ちを消してよ。
聖が好きなの。
大好きなの!
私に笑顔と声を取り戻してくれたのは聖なの。
叶わない恋なんて嫌だよ。
叶わないんだったら、この恋心を消してよ。
そうすれば、心も楽になるんじゃないの?
「…流れ星………。」
家について、玄関前で空を見上げたら、
1つの星が流れていた。