流れ星のカケラ【完】
◆◇
その日の夜は、思いっきり泣いた。
で、いつの間にか泣き疲れてベッドで寝てた、制服のままで。
「優貴っ!?どうしたのその目…。」
朝、自転車をいつも通りに扱いでいると美奈が来た。
まぁ、しいて言えば右膝に大きな絆創膏貼って、足首にはシップを貼ってる。
「美奈、おはよ。なんでもないよ。」
嘘。なんでもないわけが無いよ。
今すぐ、美奈の胸に飛び込めたらどんなに楽か…。
考えただけでも涙腺が緩む。
「優貴…怪我もしてるし。無理には聞かないけど、困ったら何でも言ってね?私たちは親友なんだから!」
「美奈、ありがとう。」
無理に聞かない美奈だから私は好きなんだよ。
困ってる時に助けてくれる美奈だから親友になれたんだよ。
嬉しい時には、一緒に喜んでくれて、
悲しい時は一緒に泣いてくれる。
私がダメな時は励ましてくれる。
そんな美奈が、私は大好き。
これからもずっと、笑って泣いて一緒にいようね。
星校に目の前にすると、いつもなら楽しいはずなのに、
やっぱりどこかで逃げようとする自分いるんだ。
聖は、好きだよ?でも、今は会いたくない。
好きだけど会いたくないっていうのは意味分からないかもしれないけど、
そんな感じになっている自分がいる。