流れ星のカケラ【完】
「美奈、ありがとう。なんか心が軽くなった。」
誰にも話さないで1人で抱えてたというだけで、
すごく心は重かったんだろう。
美奈に言ったおかげで、心が本当に羽が生えたようにふわっと軽くなったの。
「美奈、制服なのにごめん。」
美奈の制服は、私の涙で濡れていた。
鼻水は、さすがにつけちゃまずいと思って、泣いてる時もティッシュもらってかんでいた。
「大丈夫。優貴の力になれたんだったら。」
「ありがとう。」
「ねぇ優貴。」
優しく微笑んでいた美奈の顔が急に真剣な顔になった。
「何?」
「きっと、聖はもう決めてると思うよ。聖を信じてあげてみれば?」
「うん…。」
でも、今はなんとなく距離を置いておきたい。
「聖の誕生日まであと9日!それまでに何とかなるよ!私が保証する。」
何にも根拠がないのにキッパリと断言してくれた美奈に感謝した。
私が弱気な時、美奈の言葉で私は勇気をもらえる。
「優貴!夕食食べて?」
「いいの?」
「お母さんも言ってたしね♪」
「お言葉に甘えて///」
その後は、普通に美奈の家でご飯を食べて、美奈と美奈ママたちと他愛もない話をして、
家に帰った。
そして、星がキラキラと輝いている空の下で私は気持ちよく眠った。