流れ星のカケラ【完】
ピピピピピッ
「う~ん、よく寝たかも。」
なんかスッキリしてるし…。
でも、もし聖が学校に来てたらどうしよう。
てか、来たとしても普通に接することができるのかな?
「うわ寒ッ…。」
窓を開けると冷たい風が頬にぶつかってきた。
窓を閉めて、ハンガーにかかっている制服に着替える。
バレない程度に化粧をして、聖からもらったネックレスを取ろうとする。
「いいのかな…。」
聖は、泣いて帰った私のことわかってるかな?
きっと、坂木さんと聖は知り合いだと思うし…。
坂木さんは一昨日、聖のお見舞いに来たんだよ。
そう考えれば坂木さんがあのマンションにいた辻褄があう。
ってことは、もしかしたら坂木さんは聖に何があったか聞くかな?
それなのに、ネックレスつけるのはやっぱしダメ?
聖の気持ちが違うのなら、あの子に私を重ねて見ているんだとしたら、
つけないほうがいいのかな。
「あぁーもう意味わかんない!」
どうすればいいのかな。
たとえ聖が私を重ねていたとしても、私は聖が好き。
その気持ちは変わらない。
聖からもらったんだもん。
1年中つけられるようにって…。
私は、ネックレスをつけて部屋を出た。