流れ星のカケラ【完】
だから、咲さんは家に来てないと思っていた。
「ただいま…。」
「お帰り優貴ちゃんっ!」
玄関先で出迎えてくれた咲さんにビックリした。
「どうしてここに??」
「あのね、クリスマスに渡せないから今日渡そうと思って…」
ハイと言われてピンクの包装紙に入ったプレゼントらしき物を貰った。
「ありがとう!」
「どういたしまして。」
毎年、必ずプレゼントをくれる。
「咲さん、ちょっと待ってて!」
私は自分の部屋に駆け上がり、机の引き出しに入れていた咲さんへのプレゼントを持って
玄関に戻る。
「ハイ!」
「見てもいい??」
咲さんの言葉に頷く私。
私が渡したのは洋服。
白のケープとピンクの花柄ロンT。
「いいの!?てか、私似合わなくない??」
「何言ってるの!?咲さんだから買ったんだよ!!」
咲さんは何でも着こなせてるもん!!
「本当??ありがとう。」
「ううん。私も中見てもいい??」
咲さんが頷いた後、私は包装紙を丁寧に剥がしてく。