流れ星のカケラ【完】
「聖、大好き。」
大好き。
面と向かってこの言葉が言えるなんて思っていなかった。
「俺は愛してるから。これからもずっと。」
「うん。」
「なぁ、優貴…。」
「何?」
「俺の家、来る?」
聖が、顔を赤めながら言っていたので、なんとなくわかった。
いいのかな?でも、聖だもん。
今まで、辛かったりしたんだから、今更これ以上辛いことはない。
「う、ん///」
私はそう返事した。
この時は、辛いことはないと思っていたのに、
もっと辛いことが起きるんだよ。
今日は、大嫌いだった神様からプレゼントをやっと開けられた日。
箱の中身は、聖の愛だった。
聖の家で何度も愛を囁いて、何度も愛を感じた。
そして、何度も聖の体温を感じた。
角度を変えて、何度もDeepなキスをする。
2人とも初めてなのに、初めて肌を重ねたようには思えなく、
優しく、愛を感じた。
そして、今までにないほど幸せな気持ちになった。
でも、箱を開けなければよかったのだと後悔してしまう。
この日から1週間後に、神様はプレゼントを奪うから。