流れ星のカケラ【完】

「言ってみ?」

聖のその言葉に裏を感じるよ。

まるで、''言わないとキスするぞ?''みたいな。

私、今ここでキスされたら気絶するよ?

「聖に…」

「俺に?」

口が裂けても言わないって誓った私はどこに行ったの!?

「聖にみ、みとれたのっ///」

ついに「誓いを破った釘宮さん。

恐る恐る聖を見ると顔が真っ赤だった。

あれれ?照れてる?

自分で聞いときながら照れてるんですかぁ?

なんか優越感感じちゃって、

ニヤニヤした自分に後悔する。

「おい、何笑ってんだよ。」

「な、何でもございましぇん。」

噛んだよ…。噛んじゃったよ…。

「お前、それ反則だから。」

そう聖が行った瞬間、キスされた。

ほんの一瞬、触れただけのキス。

「なっ///」

何が反則でキスすんの!?

意味わかんないし!!

私は、赤くなった顔を隠すようにテレビへと視線を向ける。
< 303 / 319 >

この作品をシェア

pagetop