流れ星のカケラ【完】

急に大きな車が私目がけて走ってきた。

ガードレールを越えて、私に迫る。

一瞬のできごとだったの。

「いった…。」

私は立ち上がって、パンパンと手で砂を払いのける。

「聖…?」

聖の姿がない。

「聖っ!?」

嫌な予感がした。だって、絶対に私は目の前にある車にぶつかっているはずなのに…。

怖くて、足が動かなかったのに…。

助かっているのはおかしいよ。

聖の姿が見えない。

どんどん焦る私。

すると、神社から出てきたほかの人が、

「人が倒れてる!!」そう叫んだんだ。

指を指した方には、聖が倒れていた。


< 306 / 319 >

この作品をシェア

pagetop