流れ星のカケラ【完】
急に大きな車が私目がけて走ってきた。
ガードレールを越えて、私に迫る。
一瞬のできごとだったの。
「いった…。」
私は立ち上がって、パンパンと手で砂を払いのける。
「聖…?」
聖の姿がない。
「聖っ!?」
嫌な予感がした。だって、絶対に私は目の前にある車にぶつかっているはずなのに…。
怖くて、足が動かなかったのに…。
助かっているのはおかしいよ。
聖の姿が見えない。
どんどん焦る私。
すると、神社から出てきたほかの人が、
「人が倒れてる!!」そう叫んだんだ。
指を指した方には、聖が倒れていた。