流れ星のカケラ【完】
ふざけて笑って、楽しくはしゃいでたはずなのに…。
どうして?
「う゛ぅ…ッヒックッ…なんでよ。」
「優貴ちゃん、聖は優貴ちゃんを愛してたから助けたんだよ。自分よりも大切だから助けたんだよ。もし、優貴ちゃんが聖と同じ立場だったら、迷わずに聖を庇って助けるだろ?たとえ、自分が死んでしまったとしても…。」
もし、聖と同じ立場だったら、
私は迷わずに助ける。
たとえ自分が死んでしまうのがわかっていても…。
聖が、大好きだから愛してるから。
何よりも大切な人だから。
私を、暗闇から救ってくれた希望の光だから。
そして、未来を切り開いてくれた、希望の道だから。
「さ、かきさん…聖を、聖を星にした人、は?」
「あそこにいるよ。大きい車だったから、無傷だ。」
「無傷…?」
聖は、私の前から消えてしまったのに、
あの人は無傷なの?
なんで?おかしすぎるよ。
聖を星にした人は、男性で若かった。
若くたって、聖よりは長く生きてる。
なのに…なのにどうして?