流れ星のカケラ【完】
◆◇
「優貴…。」
「ッ…どうしてだよ。どうして優貴を置いていくんだよ。」
「美奈、悟、私のせいなの。私の足があの時動いてれば、聖はッ…」
今はお葬式。坂木さん、咲さん、5組のみんな、そして、聖が育った孤児院の先生が参列していた。
私たちは、一旦外に出る。
「優貴…優貴のせいじゃないよ。悪いのは、車の人なんだから。」
あの若い男の人は、仕事がいっぱいで寝ていなかったらしく、
寝不足のまま車に乗り、ハンドル操作を間違えて、
聖を星にした。
「でもっ…」
美奈に抱きしめられた。
「優貴、思いっきり泣いていいから。今までも泣いてたと思うけど、もっと泣いていいから。」
もう、すでに出ていた涙なのに、
美奈の言葉でもっと出てきた。
頬に、速いスピードで涙がつたる。
「うわぁぁぁんっ…ヒック、うぅわぁぁん…」
美奈の温かさに包まれて、ずっと泣いた。
どれくらい泣いたのだろう。
まだ全然涙が枯れていない。
もしかしたら、永遠に泣けるかもしれないと思うほど、
ずっと泣いているのかもしれない。