流れ星のカケラ【完】
やっと抜け出して校舎に入る。
校舎は、さすが新校舎なだけにすごくキレイ。
下駄箱の近くの柱に行き美奈が口を開く。
「優貴、クラスね…」
美奈の言葉にドキドキする。
「1年5組の私たち一緒!!」
本当?
美奈と一緒にいれるの?
私は喜びのあまり美奈とハイタッチする。
「これからもよろしくね?」
美奈の言葉に笑顔で力いっぱい頷く。
「早速5組に行こっ。」
1年生のクラスは4階にある。
1階が3年で2階が職員室、3階が2年。
あと、学年ごとに毎年カラーが決まっていて、
私たち1年は赤。
てか、階段上るのがすごいシンドイ…。
4階まで上るんだよね、これから毎日。
「はぁ。もう上るの疲れた…」
美奈も同じこと思ってる。
やっと4階についたと思ったら今度は5組まで人ごみの中歩く。
クラスは6クラスあるんだよね。
もう、どうしてこんなに混んでるの?
みんな教室の中に入ればいいのに。
クラス表を見るのと同じくらい歩くのが大変。
「優貴ー?」
美奈の声が聞える。
私はここだよ!!
そう叫びたいけど今の私は無理。
歩いているペースを頑張って早めにして美奈のとこにようやく到着。
「大丈夫だった?」
まぁ、なんとか?
とか思いながら何気に少し汗をかいてた。