流れ星のカケラ【完】
1章~1つ目のカケラ~
(お母さん、お父さん…行ってくるね。)
ガチャッと玄関のドアを開けて外に出る私
釘宮優貴(クギミヤ ユキ)。
今日から晴れての高校生。
外に出ると道路に沿って植えてある桜の木々が風に揺られている。
(気持ちいい風ー。本読みたいな。)
そんなこと思いながら自転車に乗って私の高校、
星嵐高校(ショウラン)に向う。
星嵐高校は家から近いっていう理由で選んだ高校。
進学校だし、新校舎になったばかりらしいのでまぁまぁ満足。
でもね、聖に出会ってしばらくしたら
まぁまぁなんてほどじゃなくて本当に満足で幸せになったんだ。
聖が私の心を変えてくれた。
絶対に変わらないと思っていた私の心を…。