流れ星のカケラ【完】

『ハァァァ!?』と男子からブーイング。

「立候補してくれないみんながいけないんじゃない!」

先生、それ言うと男子は何も言い返せません。

「ほら、廊下側からくじ取りに来てー。」

廊下側の男子が黒板の前に来る。

「なぁ聖、残り物には福があんだから学級委員なんてなんないはずだよな?」

「そうじゃない?でも、早い者勝ちかもよ。」

「嘘だろぉ。俺、保健委員やりたいからやりたくねぇんだよ。」

美奈、今のしっかり聞いた?

美奈の肩をチョンチョンとつつくと振り返って笑ってくれた。

聞いてたんだな。

神田くんは保健委員だけど、聖はどうするんだろうな。

って何私聖のこと考えてるの?

あぁもう私って昨日の夜からおかしくなってる。

「聖は委員会どうすんだよ?」

「あ?俺??俺は別に入る気ねぇよ。」

「そうだよなぁ。」

聖、委員会入る気がないんだ。

なんかちょっと残念かも…。

「ハイ、窓側の男子もくじ引きに来てー」

先生の言葉に神田くんと聖は立ち上がって黒板の前に行く。

『誰か当たり引いたやついるー?』

1人の男子の言葉にまだ引いていない神田くんと聖以外は

『ハズレ♪』

『ハズレでこんなに嬉しいことなんてねぇえな。』

とか言ってた。

「ねぇ、優貴…。」

私たちの予想は多分当たってると思う。

神田くんか聖が学級委員になるというのが。

「もし、神田くんがあ学級委員になったら交換して?」

「はぁ?私は自分から学級委員になったんだから譲らないよ。」

「ケチ。」

「ケチじゃないって!」

「もし、神田くんが委員に「やったぁ!!!」

美奈が言い終わる前に大声を出した神田くん。

「今の声、神田くんだよね???」

美奈の顔が見る見る明るくなる。
< 70 / 319 >

この作品をシェア

pagetop