流れ星のカケラ【完】
『ハァァァ!?』と男子からブーイング。
「立候補してくれないみんながいけないんじゃない!」
先生、それ言うと男子は何も言い返せません。
「ほら、廊下側からくじ取りに来てー。」
廊下側の男子が黒板の前に来る。
「なぁ聖、残り物には福があんだから学級委員なんてなんないはずだよな?」
「そうじゃない?でも、早い者勝ちかもよ。」
「嘘だろぉ。俺、保健委員やりたいからやりたくねぇんだよ。」
美奈、今のしっかり聞いた?
美奈の肩をチョンチョンとつつくと振り返って笑ってくれた。
聞いてたんだな。
神田くんは保健委員だけど、聖はどうするんだろうな。
って何私聖のこと考えてるの?
あぁもう私って昨日の夜からおかしくなってる。
「聖は委員会どうすんだよ?」
「あ?俺??俺は別に入る気ねぇよ。」
「そうだよなぁ。」
聖、委員会入る気がないんだ。
なんかちょっと残念かも…。
「ハイ、窓側の男子もくじ引きに来てー」
先生の言葉に神田くんと聖は立ち上がって黒板の前に行く。
『誰か当たり引いたやついるー?』
1人の男子の言葉にまだ引いていない神田くんと聖以外は
『ハズレ♪』
『ハズレでこんなに嬉しいことなんてねぇえな。』
とか言ってた。
「ねぇ、優貴…。」
私たちの予想は多分当たってると思う。
神田くんか聖が学級委員になるというのが。
「もし、神田くんがあ学級委員になったら交換して?」
「はぁ?私は自分から学級委員になったんだから譲らないよ。」
「ケチ。」
「ケチじゃないって!」
「もし、神田くんが委員に「やったぁ!!!」
美奈が言い終わる前に大声を出した神田くん。
「今の声、神田くんだよね???」
美奈の顔が見る見る明るくなる。