流れ星のカケラ【完】
「俺、ハズレだぁ!!」
「当たり引いちまったじゃん。」
「まぁ聖頑張れ。」
「ウザイ。」
「ひでぇよ。」
聖が学級委員なんだ。
ってことは私と聖が学級委員ですか。
「じゃあ釘宮さんと高瀬くんは挨拶して。」
挨拶とかメンドイ!でも、やらなきゃね。
「今回、学級委員を勤めさせてもらう釘宮優貴です。学級委員は初めてなので色々と最初はみんなに迷惑をかけてしまうと思いますが、どうかよろしくお願いします。」
ペコリと頭を下げるとみんながパチパチと拍手をする。
「残念ながら当たりを引いて学級委員になる高瀬聖です。まぁ、なんとか頑張るんでよろしくお願いします。」
うわぁ…。
入学式と全然挨拶が違うしやる気ない!
でも、女子の目はハート。
『高瀬くんが学級委員とかいいなぁ。』
『私もやっておけばよかった。』
『釘宮さん、羨ましいなぁ。』
次々と聞えてくる。
「後は2人で司会進行していってね。」
先生はそう言うと後ろの席の方に歩いていって後ろにある席に座った。
「俺、司会する。だから優貴は黒板書いて?」
「あっ、わかった。」
「じゃあまず保健委員決めようと思います。立候補はいます「ハイッ!!」
聖が言う前に神田くんが手を上げた。
美奈の方を見ると美奈も手を上げてた。
2人だけかなぁと思ってたら全員が上げているものすごい状況。
女子は聖はもう無理だから神田くんねらいで男子は美奈ねらいだろうなぁ。
「じゃあメンドイんでじゃんけんして勝った人で。」
聖の言葉で早速女子と男子別れてじゃんけんし始める。
しばらくしたら2人の歓声がおこる。
『やったぁぁぁぁぁ!勝ったぁ』
誰になったのかな。
みんなもうるさくて聞えない。
「保健委員は誰ですか?」
「はい!私!」
「俺!!」
思いっきり手を上げているのは美奈と神田くんだった。