流れ星のカケラ【完】
美奈、神田くんと一緒にできるじゃん。
「じゃあ西崎と神田でいいな?」
聖の言葉にみんなが拍手をする。
私は、保健委員と書かれた下に美奈と神田くんの名前を書く。
「じゃあ次は報道委員。」
何気に、その後はじゃんけんとかもしないで順調に委員を決めることが出来た。
ふぅ、一応終わった!
「2人ともお疲れ様でした。初めてにしながら中々うまいじゃない。」
先生に褒められるとなんか照れちゃう。
「えっと、委員の人は明後日の木曜日に各委員会があるからサボらずに行ってね。」
「神田くん、よろしくね。」
「あぁ。」
なんか仲よさそうな美奈と神田くん。
絶対に両思いになりそう。
「優貴、半年まぁよろしく。」
「うん。こちらこそよろしくね?」
急に聖に言われてビックリしたけど、普通に言えた。
なんか胸がドキドキするよ。
本当に私は聖が好きなんだよね。
でも、聖は私のことなんてなんとも思ってないんだよね…。
そう思うと悲しくなる。
「1時間目は保健体育だよね?もう話すこととかないから着替えていいよ。」
「先生ー。更衣室ってどこですか?」
「更衣室はトイレの隣よ。」
「ありがとうございます。優貴、早く行こう??」
「そうだね!」
私と美奈先頭で女子が更衣室に向かい始める。
更衣室は、先生の言った通り、トイレの隣にあった。
「優貴、いつの間にみんなの前でも笑えるようになったの???」
「えっ?昨日の夜???なんか坂木さんドッキリ作戦で…。」
昨日の坂木さんのドッキリ作戦とかを話した。
「優貴、声も出て笑えるようになるなんてなんかすごいじゃん!高瀬くんのおかげじゃない?」
「そうかもね。」
「あれれ?なんか素直に認めてるし。」
「いいじゃん。もう、ちゃんと仲直りだって聖としたよ。」
「聖って名前で呼ぶほど仲良くなったんだぁ。あっ、でもさっきのHRでも高瀬くんは優貴のこと名前で呼んでたもんね。」