流れ星のカケラ【完】

ピーッ

笛を先生が吹き、試合開始の合図が出る。

1人の女子が、ジャンプボールのためにボールを投げる。

私達のチームのジャンプボールは美奈。

美奈が5人の中で1番背が大きいから。

「優貴っ!」

先攻は私達のチームになる。

美奈からパスされたボールを私はドリブルする。

「釘宮さんっ!」

味方の子が呼ぶ。

「はいっ!」

私はそう言いながらその子にパスをする。

いいタイミングでパスできたかも。

声かけてもらえてよかった。

その女の子は美奈にパスをして美奈はシュートをする。

シュッ

この音がたまらない。

得点版に2-0と入る。

私もシュートしたいな。

そんなこと思いながら相手の子からボールをカットする。

『あっ!!』

そんな言葉をお構い無しに私は思いっきりジャンプをして

シュートする。

4-0

得点が入ったのを見るとすごい嬉しくなる。

「優貴、ナイス!」

「美奈だって!」

お互いに褒めあってハイタッチをする。

それから10分間、

試合をした結果、

17-4で私達のチームが勝った。

スリーポイントを1回入れたのが私の中で1番嬉しかった。

「釘宮さん、バスケも上手いんだね!」

「体を動かすの好きなんだ。」

「私、遠藤琴(エンドウ コト)って言うの。」

「私は釘宮優貴だよ。」
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