流れ星のカケラ【完】

3人の内のリーダー的な子が名前を教えてくれた。

「私は相本静香!」

「私は雪崎夏海!」

「琴ちゃんに静香ちゃんに夏海ちゃん。みんな可愛い名前だね!改めてよろしくね。」

「私達のこと、呼び捨てでいいよ?だから私たちも優貴って呼んでもいい?」

「うん!」

私は久しぶりに友だちができた。

「あのぉ…私の存在忘れてる?」

後ろを振り返ると美奈がいた。

「優貴の親友の西崎美奈でーす。よろしくね!」

美奈の言葉に顔を赤くする琴達。

「わ、私達のこと呼び捨てでいいよ!!」

「じゃあ呼び捨てでこれからは呼ぶね。」

『『うん!!』』

みんなで友だちになった印として握手した。

握手し終わると、

さっきまで試合していた他の女子が私達のところに駆け寄ってきた。

そっから、昨日のHRでやったはずの自己紹介を女子の中だけでやってみんなと

友だちになった。

今までだったら美奈がいればこれ以上友だちを増やすつもりはなかった。

きっと聖のおかげだよね。

3つ目に届くのは''嬉しさ''。

私に届くかな。

届くとしても何が起こるのかな_____

ちょっとだけ期待が持てる。

でも、

カケラが届くたびに聖との別れが刻々と迫ってくるのをこの時の私は知らなかったの。

聖にもう1度会いたいよ。

お願いだから…。

I want to meet again...


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