二度目の"好き"を
初めての"愛してる"を
「な、なにするのよ!?」
「なぁ・・・、そんなに俺のこと嫌い?」
っ・・・
雰囲気が一変。
少し切なそうな目。
最早、反則技だ。
“嫌い”
そんなことは1度も思ったことはない。
別れたときも、陰口を叩かれたときも涙は流したけど嫌いとは思えなかった。
ただ・・・
「もう、関わりたくないの…」
身勝手だと思う。
ひどい女だと思う。
それでも、もう福野とは関わりたくない--
「ごめん・・・」
福野を手を振り払い、わざと人ごみの中に入って行った。
「麻衣っ!」