二度目の"好き"を 初めての"愛してる"を

「と、とにかく私は…!「どうかした?」

なにも知らないみたいな広裄くんがひょこっとやって来た。


「ひ、ひろ…「ううんー!なんもないよ♪じゃ、行こっか」

皐はまたもやさっきの雰囲気を感じさせない様子で広裄くんのところまで走って行った。



・・・・

信じられない。

皐がああいう性格なのは重々承知だけど、今回は絶対だめだ。



・・・帰ろう。
ちょうど見たい映画のDVDも出たし借りて休日を満喫しよう。


そう思って、反対方向を向いたら



「--どこ行くんだよ」


手首をつかまれた。



どこって、あんたのいないところよ。


「・・・福野」


なんで私を引き止めているのよ。

さっさと離してよ…

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