二度目の"好き"を
初めての"愛してる"を
「な?上手いだろ」
「おいしい!」
こんなおしいお店があるなんて盲点だったなぁ。
今度みんなで食べに来よう♪
って!
「ちがーう!!」
思わず、叫んでしまった。
なに和んでんのよ、私!
食べ物につられるなんて、なんたる失態!
「なに騒いでるんだよ」
福野は冷静に私を見る。
「なんで私をここにつれてきたのよ?!」
「水族館に行かないって言ったから。パフェもうまそうに食ってたくせに」
「うっ。それはそれ!これはこれで・・・」
「ふっ」
言い合っているのに突然、福野が笑いだした。
え?なにか変なこと言った?
「やっと見たな。俺を」
「っ…!」
そう言う福野は笑顔で、思わず言葉につまってしまった。
これじゃあ完全に福野のペースじゃない。
私は心を落ち着けながら、スプーンをテーブルに置いた。