二度目の"好き"を
初めての"愛してる"を
「麻衣、おかしいよ。そのレポートだって提出はもっと先なのに無茶してやってるし」
「それは…早くやらないと後がしんどいからだよ」
「嘘。福野くんでしょ?2人きりで抜け出して何があったかは聞かないけど、明らかに変だよ」
「・・・・」
皐が鋭いのか、私がわかりやすいのかわかんないけど、もうアイツの名を聞くこと自体・・・
「とにかくアイツはもう関係ないの」
「じゃあ、今夜の“合コン”も麻衣の気まぐれなわけ?」
“ガタッ”
思わずまた振り返ってしまった。
・・・なんで、それを・・
そんな私の態度に皐は悔しそうな表情だった。
「たまたま聞いた。麻衣から行きたいって。今までそんなことなかったのに」
「それは、気分転換っていうか。男は福野だけじゃないし」
不思議なくらいスラスラと言う自分に戸惑いながら…
「それは・・・」
「もう私はアイツとは関わりたくないの。・・・着替えるから出ていってよ」
「麻衣っ・・・」
“パタン”
納得のいかない皐を無理やり部屋から追い出した。
「はぁ~・・・」
イライラする。
なんで…なんで私こんなにイライラしてんのよ--