二度目の"好き"を
初めての"愛してる"を
簡単に自己紹介も済ませて、いよいよスタート。
といってもみんなで何かやるっというよりも隣の人と話す感じだ。
けど、どういう話しをしていいかわからずただお酒を飲んでいた。
「--…初めてなんだって?」
えっ・・・
ふと隣を見ると、いつの間にか席替えしたのか茶髪の男の人がニカっと笑った。
「雛子ちゃんから聞いた。緊張してるって」
「あ…ごめんなさい」
「いいの、いいの。俺もこういう場はあんまり来ないんだけどさ」
そう笑う相手。
それが嘘だということはすぐに見抜けたが、それは私の緊張を緩めるためだと感じ少し肩の力がぬけた。
「俺、タカ。よろしくね、麻衣ちゃん」
「こちらこそ」
それからタカくんといろいろ喋った。
男の子と喋る機会が少ないから、それが新鮮で話が尽きなかった。
「じゃあ、これでかいさーん!」
雛子ちゃんの言葉に合コンはおひらきになった。