二度目の"好き"を 初めての"愛してる"を

簡単に自己紹介も済ませて、いよいよスタート。

といってもみんなで何かやるっというよりも隣の人と話す感じだ。


けど、どういう話しをしていいかわからずただお酒を飲んでいた。




「--…初めてなんだって?」



えっ・・・


ふと隣を見ると、いつの間にか席替えしたのか茶髪の男の人がニカっと笑った。



「雛子ちゃんから聞いた。緊張してるって」

「あ…ごめんなさい」

「いいの、いいの。俺もこういう場はあんまり来ないんだけどさ」


そう笑う相手。

それが嘘だということはすぐに見抜けたが、それは私の緊張を緩めるためだと感じ少し肩の力がぬけた。



「俺、タカ。よろしくね、麻衣ちゃん」

「こちらこそ」


それからタカくんといろいろ喋った。

男の子と喋る機会が少ないから、それが新鮮で話が尽きなかった。




「じゃあ、これでかいさーん!」


雛子ちゃんの言葉に合コンはおひらきになった。


< 32 / 34 >

この作品をシェア

pagetop