*ビターチョコレート*
駅に着くと何だか急に寂しくなる




「今日はありがとう!!気を付けて帰りな??」





私は先輩の顔を見上げ、ごくりと唾を飲み込んだ





「先輩!!…」







「ん??」






私の顔を覗き込む先輩






「あの…えっと…また、私と会ってくれますか??」







思い切ってそんなことを聞いてみた






先輩はにこっと笑う





「もちろん!!僕もまた会いたいって思ってたよ。柚子葉ちゃんといると癒されるんだ!!今度はそうだな…僕の家に来ない??」






そんな言葉に嬉しくて嬉しくて、絶対今にやけてる





「行きたいです!!また暇な日あったら教えてください!!私はいつでもいいので!!」





そう言ってお辞儀をして私は改札を通る






そして少し歩いて振り向いたら笑顔で手を振ってくれる先輩






私が見えなくなるまでずっとそこにいてくれる
そんなところも大好きになった






今日で最後じゃない
また会える!!





その日私は舞い上がって眠れなかった



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