*ビターチョコレート*
「あんたには関係ないでしょ?気安く話し掛けないでよね」
目も合わせずタオルを見つめたままそう言うと
「ふっ、関係ねえのに先に首突っ込んできたのは何処のどいつだか」
「何処のどいつでしょうね〜」
そうタオルを見ながら軽く流すと
チッと舌打ちが聞こえてきた
あたしはチラッと隣をみるとあからさまにイライラしている様子
「ま、朝のことはあんたが悪いんだからね〜!」
「は?何で」
「女の子をもてあそぶなんてあんたには100年早いってことよ!
少しは王子様を見習いなさい」
そう指を指すと
「あ?偉そうに・・・つうか王子ってなんだよ」
と苦笑い
「あなたみたいなお子ちゃまには到底無理ね」
あたしは鼻で笑い、前を向いた