*ビターチョコレート*
「当たっちゃった・・・」
最悪・・・
しかもよりによってこいつと
あたしが紙を引いた瞬間馬鹿にしたように笑う小野崎
そしてあたしの元へ群がる女子
「風波さん!あたしやりたいから代わって?」
いろんなところから飛び交うそんな声にあたしは頷く
「どうぞどうぞ、譲ります!」そう言いながら紙を上にあげると何故かガシッと腕を捕まれる
あたしは横目でキッ!っと睨んだ
「ちょっと何すんのよあんた。」
そう小野崎を睨むと
小野崎は納得のいかない顔
「ずりぃんだよ。先生!クジで決めたことなんだから風波さんがやるべきだと思います」
そう先生をジッとみつめる小野崎
そんな小野崎の目に勝てなかったのか先生は目を逸らし、笑った
「そ、そうね。じゃあ学級委員は風波さんと小野崎くんで・・・」