*ビターチョコレート*

「もうお腹すいたし〜!」




「・・・ー」





「しかも何であんたなんかと・・・」






「・・・ー」






「ちょっとちょっと・・・あんたさ、聞いてる?反応してくれなきゃ独り言になっちゃうじゃない!」




そう小野崎を睨みつけると小野崎は何秒かあたしと目を合わせた後再び作業を始めた





「独り言じゃなかったの?つうかごちゃごちゃ言ってないでさっさとやれば?」





何か話したと思えばそう冷めた言葉





「はいはい、分かりました〜。ほんとむかつく奴・・・。何でこんな奴がモテるんだか・・・」





ぶつぶつ言いながら作業を始めると小野崎は一瞬手を止めた






「顔だろ?・・・それ以外俺いいとこある?」





そんなことをサラッと言うもんだからあたしも手が止まり、小野崎を見るといつもの冷めた目





少し沈黙が続いたあと



「ない・・・」
とサラッと答えたあたし・・・空気読めてないかも





そんなあたしの言葉で小野崎は再び作業を始めた



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